リジェクトされた論文原稿の再出版への道 その1
基本的に、論文が出版に向いていないからリジェクト(掲載拒否)されたとは言い切れません。理由は、研究の推進力と関係していない要因である可能性があります。又は、論文を評価する査読者たちはあなたの経歴と馴染みがないから、あなたが書いた論文の積極的な点が強調されていないかもしれません。なので、落胆し、失望しすぎないことが大切です。一部の修正や努力で、あなたの研究を復活させ、出版までの可能性が広がります。
実は、原稿が却下される事による利点もいくつかあります。よく知られている化学ジャーナルの「AngewandteChemie」は、却下するプロセスについて系統的な研究が行われました。そして、一度記載が却下されたほとんどの原稿は、出版されるまでに内容の大規模な改編がないという結論を付けました。だからこそ、原稿が却下されたから記載不可能ということではありません。論文が対象分野のジャーナルに掲載される可能性は十分あります。
一方で、ソフィア·アンティポリスにあるフランス国立農業研究所の生態学者、VincentCalcagnoの研究によると、研究論文は初投稿から掲載が決まるまでに数回の反復や修正を受けています。これら編集は、研究の改善に大きく影響します。初投稿で出版が決まった論文より、1回〜2回記載拒否されてから採用された論文の方が引用される可能性がある、という事がこの研究から理解できます。この傾向は、出版されてから3〜6年後に明らかになります。
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